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2008年 01月 02日

2008年 年賀状 「大阪府立中之島図書館」

 明けましておめでとうございます。このブログの更新はほぼ1年ぶりです。
恒例により、年賀状をUpします。 2006年から始めた「大阪の名建築」シリーズ第3弾です。
大阪市役所と大阪市中之島公会堂の間に建っている、この建物は明治37年(1904)住友家の第15代家長・住友吉左衛門友純(トモイト)(西園寺公望の実弟)が建築費20万円、図書費5万円をすべて寄贈して完成しました。25万円といえば控えめな換算でも現在の300億円です、当時大阪に図書館がなかった、友純は「祖先以来大阪に荷える洪恩の万一に酬ひ度」として明治33年2月、大阪府府に図書館の寄贈を申し出た。友純の意向を受けて前年から欧米の視察旅行していた建築家・野口孫市(1869~1915)が帰国し、起工は9月だから、野口は実質数ヶ月でこの名建築の図面を引いたことになる。
 中之島図書館のデザインのルーツはシカゴ市のブラックストン記念図書館、一説には北イタリアの小都市ビチェンツァ郊外の丘にに建つ、「ビラ・ロトンダ」(別荘)アンドレァ・パラーデォ設計にも似ている・・・・・、などの話もありますが、坂本勝比古(神戸芸術工科大学教授・建築史)は、中之島図書館が特定のモデルをもとに設計されたという見方を疑問とされ、「野口はヨーロッパ伝統の技法」を綜合し、独自のやり方で時代の精神を表現した。使命は十分達成された」と評価しています。1974年(昭和49年)国の重要文化財に指定されました。(朝日新聞’96・8・29、9・12。大阪近代史話’85年発行などより)
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参考として「シカゴ・ブラックストン記念図書館とビラ・ロトンダ」の画像をUpします。
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1996/9/26 現地で撮影,イタリア北部ビィンツェンツア郊外

by Y-Bettai | 2008-01-02 15:27